KENOH ICU:CRRT関連おすすめ本

2023年12月24日

県央基幹病院ICU開設に向けて、自分の知識をブラッシュアップ中です。今回は血液浄化法(主にCRRT)に関するおすすめ本を2冊紹介します。

➀こういうことだったのか! CHDF・ECUM・PEトータルマネジメント:小尾口邦彦先生(京都府立医科大学)著

ぜひ読んでいただきたい医師ターゲットは救急科専攻医1.2年目ですが、自分のような中年医でも目からうろこ情報がたくさん入っています。もちろん血液浄化の理論・コツもすごくわかりやすく説明してくださっていますが、特に秀逸なのはカテーテル挿入時の注意:ガイドワイヤートラブルなど、すべてのカテ挿入に当てはまります。自分も含めた集中治療医がこれまで幾度となく失敗してきたことを言語化していただいておりぜひ若い先生に読んでほしいです。(自分はこれに穿刺時シリンジ使わない法を実践しておりそちらは現場で伝授します。)

これで2750円と破格の値段。小尾口先生の他の本も買ってみます。(内容良ければもちろん紹介します。)

②INTENSIVIST 特集Critical Care Nephrology (2023)

こちらの医師ターゲットは救急科専攻医3年目以上の研修医を指導する立場の先生

いつものごとくEvidenceをしっかり紹介した上質な内容となっています。ここ数年論文を読む機会が減った自分には大変勉強になりました。本筋とは少し離れますが、CRRTもやはりless is moreであり、CRRT trauma/ dialytraumaといわれるような血液浄化関連障害を起こして回復の足を引っ張ってはいけないと思いました。